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小鳥(ことり)

Author:小鳥(ことり)
指差し指されの人生も、独りじゃ出来ない人の興。良も不良も時々に、白でも黒でも無いと知る。「人ではじまり、人に終わる」 ただそれだけの事。

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「 ささっどうぞどうぞ・・」

" ペコリ "

首を動かして礼を示した"小鳥"の父親は、

" ゴクゴクゴク・・ "

「 くぅ~~ 」

グラスに注がれた酒を一気に飲み干し、

「 あら~ いい飲みっぷりで・・」

一升瓶の蓋を急いで開けた"葵"の母親はお酌をしながら嬉しそうに、

「 何だか"リー(小鳥)"ちゃんのお父さんって素敵ねぇ・・」

お世辞にも聞こえる言葉を続けた。

「 ほんとにすみません・・」

それに対して"小鳥"の母親が再び頭を下げると、

「 いえいえ本当に、変にかしこまっていられるよりよっぽど気持ちが良いですよ・・」

"葵"の母親は本当に嬉しそうに見せたのだった。

それから数回のお酌を一気に飲み干した"小鳥"の父親は、長距離運転の疲れも手伝ってか、

「 ちょっと寝るだすぅ 」

少しお茶目に言葉を出したかと思うと、

" ゴロン・・ "

そのまま茶の間で大の字になっていびきを立て始めた。

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「 ところで、"小鳥"は一人っ子と聞いてるけんど・・」

「 はい・・」

「 そうすると、今はどちらも若いからアレだけんど、いずれは福島に帰って面倒を見るって事も考えんと・・」

"葵"の父親は、"小鳥"がこのまま山梨に居る訳にもいかないのではないかという懸念を見せた。

しかしすかさず、

「 この子はとうに縁を切って籍も抜いていますし、正直私達は、老後の面倒を見てもらおうなどと思ってはおりません・・ ですから、もう子供はいないと・・ 夫婦二人暮らしにも慣れましたし、どうぞ余計な心配はしないでください・・」

"小鳥"の母親はその可能性を完全に否定した。

すると"葵"の父親は立ち上がり、

「 ほうですか・・ ではこれで、ワタシは仕事に戻りますけど、どうぞゆっくりしていってください・・」

その場を後にした。

"小鳥"と"葵"が暮らす一宮のアパートから"葵"の実家までは、車を走らせれば30分程の道のりで、約束の時間を考えれば、そうのんびりしている訳にもいかず、

「 そろそろ行ったほうがいいら?」

「 えっ? あっそうだね・・」

すっかり話しに夢中になっていた"葵"も、

「 じゃっ、お父さんお母さん、こんな嫁ですけど、どうぞよろしくお願いします・・」

「 "イー(葵)"ちゃん、こちらこそよろしくね・・」

福島から掛け付けた"小鳥"の両親は挨拶が済んだら帰るとの事で、それはまさにとんぼ返りだったが、仕事の都合も有れば仕方無く、"葵"も"小鳥"もしつこく引き止めようとはしなかった。

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