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人生とは(下書き)

18歳で地元を離れた黒井小鳥が様々な経験を重ねながら人生とは何かを導き出して行く生き様を描いた小説(下書き)

プロフィール

k.kaminari

Author:k.kaminari
腐らずに残るものの一つに文字がある。
腐らずに残せる場所の一つにネットがある。
最早私は時代の主たる所からは外れている訳で、時代遅れと称される枠組みの中で、こんな活動をしては自己満足に浸るに過ぎない。
ただひとつ、これは生きた事を後に示す手段として、子として夫として父として揺ぎ無い愛を受け、そしてそれを又注げた我が人生が何たるか、万事が感謝に還る事を漠然とながらに証明したいと願うわがままなのである。

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  • 23-5 給料日とは

「 はい、"イー(葵)"ちゃん・・」

「 あっ!お給料日だっただねぇ 」

「 うん!開けてみてよ・・」

初めての社員給を封を切らずに持ち帰った"小鳥"は、中身を確認する"葵"を見守っていた。

「 ジャンッ!」

・・・
ハイテンションで明細書を取り出した"葵"から、

「 "リー(小鳥)"ちゃん、すごぉ~い!毎日長時間労働で、本当にご苦労様でしたぁ!」

こんな言葉が掛かるのかと思いきや、

「 えっ?・・ 社員ってこれだけなの?」

返って来たのはまさに予想外な言葉で、

「 あのさぁ、俺だって一生懸命やってるんだからさぁ・・」

"小鳥"は思わず苛立ちを見せた。

"小鳥"一人に頼らざるを得ない一月の収入がトラック屋だった頃に及んでいないとなれば、家計を預かる"葵"にとっては上辺のお世辞どころでは無かったのだろうが、

「 "リー(小鳥)"ちゃんはまだ若いから・・ 」

と"葵"がよく口にしていた様に、"小鳥"にそんな"葵"の胸の内を理解する器量は備わっていなかったのである。

そんな具合で社員としての初の給料日が期待外れに過ぎてしまうと、その後の給料日が二人のテンションを持ち上げる事は無く、

「 はい、給料・・」

「 はぁい、おつかれさまぁ・・」

封を切らずに持ち帰る給料袋を感動を見せずに片手で受け取る"葵"に、

( ・・・ )

次第に"小鳥"は不満を募らせる様になっていた。

とは言っても、水準を下げた暮らしの中で、"葵"が実家の広告から切り抜いて来たスーパーのポイント券を財布に詰め込んで何とかやり繰りをしている姿を知れば、

( 申し訳無い・・ )

不自由を掛けている今を認めない訳にはいかず、その不満を爆発させる事態にはならなかった。
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