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人生とは(下書き)

18歳で地元を離れた黒井小鳥が様々な経験を重ねながら人生とは何かを導き出して行く生き様を描いた小説(下書き)

プロフィール

k.kaminari

Author:k.kaminari
腐らずに残るものの一つに文字がある。
腐らずに残せる場所の一つにネットがある。
最早私は時代の主たる所からは外れている訳で、時代遅れと称される枠組みの中で、こんな活動をしては自己満足に浸るに過ぎない。
ただひとつ、これは生きた事を後に示す手段として、子として夫として父として揺ぎ無い愛を受け、そしてそれを又注げた我が人生が何たるか、万事が感謝に還る事を漠然とながらに証明したいと願うわがままなのである。

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  • 23-6 理想と男と女と現実

「 "リー(小鳥)"ちゃん、あのね・・」

「 ん?」

「 送り迎えはガソリン代が掛かるから、出掛ける用事が無い時は家で待ってようと思うんだけど・・」

「・・・」

確かに、距離をベースに算出した通勤手当の額は二往復分が出ている訳では無く、単純に考えても生活費を圧迫している事になる。それを考えれば"葵"の提案はかなり的を突いていて、

「 だけどさぁ、一日中ここにいたら・・」

と言った"小鳥"も、

「 いいのいいの、洗濯したり掃除したり、やる事はいっぱいあるから・・ 買い物したい時は車を使いたいけど、それ以外は大丈夫だし・・」

の言葉の後には、

「 うん・・」

素直にその提案を受け入れていた。
19歳にして30万を超える給料を手にしていた"小鳥"は生活に対しての考え方はまるで甘く、働いて手にする賃金は、

( この先どんどんと増して行くに違いない・・ )

一時の低賃金も巻き返しに要する時間はそれ程掛からないと思っていて、

( そのうち・・ )

( 今にきっと・・ )

お気楽主義者の様な台詞で会話を埋める事も多かった。

そんな台詞の数々を"葵"はどんな気持ちで聞いていたのか、テレビを見つめる"小鳥"の横で考え込む事が多くなった"葵"から笑顔は減り、喧嘩をした訳でも無いのに二人の普通はだいぶ静かなものになっていった。

根拠無き夢物語ばかり語る"小鳥"の横で"葵"は、白けた思いで安堵から程遠い現実を見つめていたのである。

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