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小鳥(ことり)

Author:小鳥(ことり)
指差し指されの人生も、独りじゃ出来ない人の興。良も不良も時々に、白でも黒でも無いと知る。「人ではじまり、人に終わる」 ただそれだけの事。

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  • 24-2 決別

切り付ければ流れ出る赤い血液の様に、がんばればすぐにでも出て来る結果ならば、二人の暮らしもきっと、これ程までに落ち込む事も無かったかもしれないが、暮らしの質というものはやはりその稼ぎなりで、一人の頃よりも減った稼ぎで二人が暮らすとなれば、今までの当然事も贅沢に成りを化した。

ぶらっと出掛けようかと"葵"を誘っても、

「 ガソリン代がもったいないじゃん・・」

と言われ、

「 じゃぁ、歩いてどっかに行くけ?」

と言ってみても、

「 どこに行くで?」

「 ・・・ 」

沈黙となって話は終わり、故に貴重な休日は、

「 はい、ご飯出来たよぉ・・ 」

"葵"が作る朝昼を合わせた食事を済ませてしまうと、"小鳥"は肘を付いて横になるしかなかった。

ぼんやりとテレビを眺めていると、金を持たなくても無邪気に遊び回れていた日々が懐かしく蘇ったが、今の二人の暮らしを充実させるには何より金が必要で、

( もう戻れねぇ・・ )

その難しさに悩む様になった。
そんなある日の事、

" プシュッ "

"葵"がビールを飲みながら何かしらの家事をこなす姿をぼんやりと眺める"小鳥"が、朝まで語り明かした"葵"との当初を思い出していると、

" ピピピ・・ ピピピ・・ "

( ん?)

珍しく携帯が鳴り出した。

「 よぉ、もしぃ~・・ 俺だけどわかるかぁ?」

「 ええっ! "イズミ"さんっすよねぇ?」

それは事故を起こしたと聞いてから初となる"イズミ"本人からの連絡で、

「 おぉ、元気してたかぁ?」

「 はい!俺は大丈夫っすけど・・ "イズミ"さんこそ大丈夫だったすか?」

「 おぉ、何とかなぁ・・」

不意に"小鳥"の心を明るくしていた。

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