FC2ブログ
QLOOKアクセス解析

人生とは(下書き)

18歳で地元を離れた黒井小鳥が様々な経験を重ねながら人生とは何かを導き出して行く生き様を描いた小説(下書き)

プロフィール

k.kaminari

Author:k.kaminari
腐らずに残るものの一つに文字がある。
腐らずに残せる場所の一つにネットがある。
最早私は時代の主たる所からは外れている訳で、時代遅れと称される枠組みの中で、こんな活動をしては自己満足に浸るに過ぎない。
ただひとつ、これは生きた事を後に示す手段として、子として夫として父として揺ぎ無い愛を受け、そしてそれを又注げた我が人生が何たるか、万事が感謝に還る事を漠然とながらに証明したいと願うわがままなのである。

全記事表示リンク

ブログランキング



ブログランキング
にほんブログ村 小説ブログへ

Infomation

  • 24-2 決別

切り付ければ流れ出る赤い血液の様に、がんばればすぐにでも出て来る結果ならば、二人の暮らしもきっと、これ程までに落ち込む事も無かったかもしれないが、暮らしの質というものはやはりその稼ぎなりで、一人の頃よりも減った稼ぎで二人が暮らすとなれば、今までの当然事も贅沢に成りを化した。

ぶらっと出掛けようかと"葵"を誘っても、

「 ガソリン代がもったいないじゃん・・」

と言われ、

「 じゃぁ、歩いてどっかに行くけ?」

と言ってみても、

「 どこに行くで?」

「 ・・・ 」

沈黙となって話は終わり、故に貴重な休日は、

「 はい、ご飯出来たよぉ・・ 」

"葵"が作る朝昼を合わせた食事を済ませてしまうと、"小鳥"は肘を付いて横になるしかなかった。

ぼんやりとテレビを眺めていると、金を持たなくても無邪気に遊び回れていた日々が懐かしく蘇ったが、今の二人の暮らしを充実させるには何より金が必要で、

( もう戻れねぇ・・ )

その難しさに悩む様になった。
そんなある日の事、

" プシュッ "

"葵"がビールを飲みながら何かしらの家事をこなす姿をぼんやりと眺める"小鳥"が、朝まで語り明かした"葵"との当初を思い出していると、

" ピピピ・・ ピピピ・・ "

( ん?)

珍しく携帯が鳴り出した。

「 よぉ、もしぃ~・・ 俺だけどわかるかぁ?」

「 ええっ! "イズミ"さんっすよねぇ?」

それは事故を起こしたと聞いてから初となる"イズミ"本人からの連絡で、

「 おぉ、元気してたかぁ?」

「 はい!俺は大丈夫っすけど・・ "イズミ"さんこそ大丈夫だったすか?」

「 おぉ、何とかなぁ・・」

不意に"小鳥"の心を明るくしていた。

関連記事
スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿

   管理者にだけ表示を許可する