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小鳥(ことり)

Author:小鳥(ことり)
指差し指されの人生も、独りじゃ出来ない人の興。良も不良も時々に、白でも黒でも無いと知る。「人ではじまり、人に終わる」 ただそれだけの事。

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  • 24-6 疑心の思い出2

「 あ・・ やぶっちる・・ 」

紺色の制服のズボンは尻の辺りがブリッと豪快に裂けていて、

「 うそだべした( 嘘でしょ )?」

一人きりの空間で自分に問い掛けてみても、目の前の破れた生地に嘘は無かった。
デブの勲章ならぬデブの心傷を受けたこの時から、"小鳥"の中には何かが物凄い勢いで芽生え、だいぶ長く同級生を巻き込んでの苦悩が続く事になった。

「 ねぇねぇ、俺のケツやぶっちねぇ?」

「 やぶっちねぇよ・・」

「 ちょっ、よっぐ見でよ~」

「 見たって・・」

「 何だぁ?それでよっぐ見たのがい?ここまでだよ?」

足を開き、頭を屈め、股下から右手の中指で気になる所を指差すと、

「 "クロキン(小鳥)"・・」

「 んだい( 何 )?」

「 自分で見えっぺした・・」

逆さまに映る同級生から外した視界は、確かに一番見て欲しいと思っていた所のすぐ手前辺りまではしっかりと捉えていた。

しかし、そこから先に続く割れ目の始まりまでは見えず、

" ぺちぺちっ "

「 ここだよここ・・ ここはやぶっちねえがい?」

前屈みの何とも無様な格好で尻を手で叩く姿は、同級生にはどの様に映っていただろうか。

破れていないものを見せられて、破れていないと答えれば、

「 本当かい?」

と疑われ、それが何度も何度も続けば、嫌にならない方がおかしい話で、はじめこそ親切に答えてくれた同級生達も、

( また来たぁ・・ )

そんな顔を見せる様になり、

「 何だオメ~、ひとがせっかく聞いてんのによ~ 」

「 だ、だって、やぶっちねぇべした・・」

「 何でわかんだよ~ 」

「 えええ~~ 」

それに対して"小鳥"は、逆切れとも言える理不尽な怒りをぶつけて苦しませたのだった。

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