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小鳥(ことり)

Author:小鳥(ことり)
指差し指されの人生も、独りじゃ出来ない人の興。良も不良も時々に、白でも黒でも無いと知る。「人ではじまり、人に終わる」 ただそれだけの事。

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  • 25-3 不活性な休日に

夜中の帰宅が至ってノーマルな暮らしになって数ヶ月、眠りから目覚めれば昼に近く、

「 おはよう・・」

「 おはよう、起きたけぇ~ 」

「 あぁ・・」

" カチチチッ・・カチチチッ・・ "

台所からガスコンロに着火する音が聞こえると、

" ヒュルルル~・・ "

やかんはすかさず蒸気の音を鳴らし、

「 はい!コーヒー・・」

「 サンキュッ 」

"小鳥"は"葵"が出してくれるコーヒーを舌をかばい気味に一口すすり、

" シュポッ・・ "

「 ふはぁ~~ 」

とたばこに火をつける。

そして"葵"は、

" プシュッ "

「 ゴクゴクッ・・ふは~ 」

"小鳥"の休日は昼からビールを飲み、

" ガヤガヤ・・ "

テレビが虚しく存在感を出す空間で何かしらの家事をこなす。

「 "リー(小鳥)"ちゃん、6時位に出るから・・」

そう言ってベランダに出た"葵"に、

「 あぁ・・ 」

と返事をした"小鳥"は、ブラウン管を無感動に眺めた。

毎月毎月の給料日に出る"葵"のため息もそうだったが、

「 なんで"リー(小鳥)"ちゃんは無理と遠回りするで?」

「 バカいっちょぉ、こっちの方が早いら・・」

「 何言ってるでぇ、絶対遠回りだって・・」

「 なんでわかるだ・・」

「 もういい・・」

買い物の時ですら、山梨が地元である"葵"は"小鳥"の選ぶルートに不満を見せたし、

「 酒とタバコを辞めるくらいなら死んだ方がマシ・・」

何度も聞いたお決まりの台詞も笑いが添えられる事は無くなっていて、考える事は多かったのである。
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