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人生とは(下書き)

18歳で地元を離れた黒井小鳥が様々な経験を重ねながら人生とは何かを導き出して行く生き様を描いた小説(下書き)

プロフィール

k.kaminari

Author:k.kaminari
腐らずに残るものの一つに文字がある。
腐らずに残せる場所の一つにネットがある。
最早私は時代の主たる所からは外れている訳で、時代遅れと称される枠組みの中で、こんな活動をしては自己満足に浸るに過ぎない。
ただひとつ、これは生きた事を後に示す手段として、子として夫として父として揺ぎ無い愛を受け、そしてそれを又注げた我が人生が何たるか、万事が感謝に還る事を漠然とながらに証明したいと願うわがままなのである。

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  • 25-6 到着直後の御開帳

「 そこを右に曲がって・・ 次を左に・・」

"葵"の指示に従い、一宮の細道を進んで行くと、

「 あったあったぁ~ ほらっアレ・・」

"葵"が指差した先には、"居酒屋イカおやじ"というどっからどう見ても居酒屋とわかる看板が見えた。

" ザザザザ・・ "

敷き詰められた砂利を鳴らしながら敷地に車を入れると、小さな子供達とその保護者と思われる大人達が戯れていて、

「 あぁ~ "ラン"じゃん 」

"葵"はその一団の中に、連絡をして来た"ラン"という女性を見つけていた。
そして空いているスペースに止めた車からすかさず降りた"葵"は、その一団へと駆け寄り、"小鳥"が少し遅れて歩み寄った時には、

「 おぉ~"カズマ"ぁ~ おっきくなったじゃん~ お姉ちゃんのこん覚えてるけぇ?」

笑顔で遊んでいた男の子に屈んで声を掛けていて、辺りには男女合わせて5,6人位の大人達が自然と取り巻きを作っていた。

「 やぁ~だぁ~ "葵"ぃ~ えらい久しぶりじゃん~ 」

「 ほうじゃんねぇ "カズマ"がえらいでかくなっちゃってびっくりしたさぁ・・」

「 ほうけぇ?」

「 "ラン"と前に会った時は、"カズマ"はこんなちっちゃかっただから、ヤダヤダ・・ 歳は取りたかねぇじゃんねぇ~ 」

「「 ギャハギャハ・・ 」」

その会話から、"カズマ"が"ラン"の息子である事がわかった。

「 それより"葵"ぃ~ 旦那を紹介しろしぃ~」

「 あっ、ほうだ!ウチの旦那の"リー(小鳥)"ちゃん・・」

「 どうも・・」

"小鳥"は取り巻いた大人達のそれぞれと自己紹介を交わし始めたのだが、

( ん?)

男衆の視線がぎこちなく一箇所に集中している事に気付いて、その先がどこなのかと目で追ってみると、

( うぉっ!)

「 "イー(葵)"ちゃんっ!」

「 えっ?」

「 パンツ見えてるっ!」

「 ヤダ・・」

黒のミニスカートに黒のストッキングで"カズマ"と目線の高さを合わせる様に屈んでいた"葵"は、男衆の視界に無意識にパンティをプレゼントしていたのである。

これが"小鳥"と無縁の美女だったなら気付いても気付かぬ振りをして少しでも長く拝もうとしていたのかもしれないが、それが"葵"となると、

( 畜生~~ )

平常心ではいられなかった。

"小鳥"が声を掛けた事で"葵"はすかさず立ち上がったが、せっかくのお出掛けも出だしで起きたこの出来事によって、"小鳥"の心はまるで煮え切ったなべの様にグツグツとなり、場所を店内に移してからも、

( アイツら・・ 俺の嫁のパンツを黙って見て居やがった・・ )

普段なら無意識の無愛想も、この時ばかりは意識的な無愛想になり、

「 へぇ~、"葵"ちゃんの旦那さんけぇ? まだ若いじゃん~ 」

その場には居合わせていなかった店主の言葉にも、

「・・・」

まるで答える事はなかった。

誰しもに判る不機嫌な旦那を取り繕う様に"葵"はいつも以上に明るく振舞い、完全に上機嫌に成り変るタイミングを失った"小鳥"は、結局店を出るまで不機嫌を貫く事となった。

そして、

「 せっかく誘ってくれたのに、あんな態度とってさぁ、みんなに気を使わせて・・」

「 つぅかさぁ、おまんのパンツが見えてるのに黙ってる様なヤツらと楽しく酒なんか飲めねぇわ 」

「 あのさぁ、誰もアタシのパンツなんて見てないってぇ!」

「 いや、アレは絶対見てたさ・・」

「 "リー(小鳥)"ちゃんがそういう人だから、そう見えちゃうだけでしょっ!」

( ドキッ )

「 んなこたぁねぇんだよ!」

「 もういい!」

・・・

帰りは車に乗った途端から喧嘩になっていた。
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