FC2ブログ
QLOOKアクセス解析

プロフィール

小鳥(ことり)

Author:小鳥(ことり)
指差し指されの人生も、独りじゃ出来ない人の興。良も不良も時々に、白でも黒でも無いと知る。「人ではじまり、人に終わる」 ただそれだけの事。

出版書籍













全記事表示リンク

ブログランキング



ブログランキング
にほんブログ村 小説ブログへ

Infomation

  • 25-7 妻好きにつまづく苦の布石

"小鳥"が唯一、"葵"という女性に夢中になっていればこそ、集いの誰がしにどんな印象を与えようとも、ただただ"葵"を独り占めしたいだけの簡単な話で、幼い頃、遊びに来た友達に大切な玩具を貸せずに、

「 こらっ! ○○ちゃんにも貸してあげなきゃ駄目でしょっ! それじゃお友達に嫌われちゃうでしょ?」

母親から叱られた記憶がしっかりと残っていようとも、

( 俺の女・・ 俺の妻・・ 俺の・・ 俺の・・ )

この時は寛大にはなれなかった。
「 "リー(小鳥)"ちゃん・・」

「 何だい?」

「 町田に居た時の友達から連絡があってさ、あっちで同窓会みたいなのをやるからって誘われたんだけど・・」

「 あっ?」

「 "リー(小鳥)"ちゃんが駄目って言うなら断わるけど・・」

「 行きたいの?」

「 えっ? そりゃぁ、何度もあるものじゃ無いし・・」

「 それって男も来るの?」

「 えっ?」

「 いやだから、男も来るの?」

「 それってどういう事?」

「 別に・・」

「 じゃぁさ、女だけなら良いって事?」

「 そうは言ってねぇけど・・」

「 あのさぁ、もうみんないい歳でさぁ、結婚して子供だっているんだよ? それが久しぶりに集まろうってだけじゃん!」

「 ああ、わかったわかった! 勝手に行って来ればいいらぁ!」

「 何それぇ・・ もういいよ断わるから 」

「 いいから行けよ!」

「 もういいって!」

「 何だぁ?」

「 だってそうでしょ!"リー(小鳥)"ちゃんが嫌っていうのに、それを放って行ける訳ないじゃん・・」

「・・・」

批判されるべき愚行である事は"小鳥"自身も判っていたが、"居酒屋イカおやじ"の一件以来、この世の男衆に対しての疑念は増すばかりで、願わくば"葵"を縛り付けて置きたい程だったのである。

自己中心的な八つ当たりやへそ曲がりが"葵"をどれほど苦しめているかも真には計れず、静まり淀む時こそ、

「 ごめんね・・」

などと顔色を伺うものの、それが通じたのは最初のうちだけだった。

次第に"葵"は、

「 何に対してごめんなの?」

ごめんねの精度を追求する様になり、

「 だからさっきの・・」

「 アタシが何に怒ってるかわかってる?」

「 もちろ 「 何? 」

「・・・」

「 "リー(小鳥)"ちゃんはさぁ、アタシの事を信用してないんだよ 」

「・・・」

こんな言葉を冷たく漏らしたのだった。
関連記事
スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿

   管理者にだけ表示を許可する