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人生とは(下書き)

18歳で地元を離れた黒井小鳥が様々な経験を重ねながら人生とは何かを導き出して行く生き様を描いた小説(下書き)

プロフィール

k.kaminari

Author:k.kaminari
腐らずに残るものの一つに文字がある。
腐らずに残せる場所の一つにネットがある。
最早私は時代の主たる所からは外れている訳で、時代遅れと称される枠組みの中で、こんな活動をしては自己満足に浸るに過ぎない。
ただひとつ、これは生きた事を後に示す手段として、子として夫として父として揺ぎ無い愛を受け、そしてそれを又注げた我が人生が何たるか、万事が感謝に還る事を漠然とながらに証明したいと願うわがままなのである。

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  • 25-10 喧嘩の後は

「 もしもし・・」

「 なに!」

「 今どこにいるで・・」

「 どこだっていいじゃん!」

「 よかねぇわ・・」

「 だって出て行けって言ったのは自分でしょ!」

「 いや、アレはつい、売り言葉に買い言葉っていうか、本気で言った訳じゃないんだ・・」

「・・・」

「 ごめん、戻っておいでよ・・」

「 アタシはさぁ、何もパンツを見せたくてスカート履いてる訳じゃ無いんだよね・・」

「 あぁ、わかってる・・」

「 もう30を越えてるし、いつまでも履ける訳じゃ無いし・・ それに洋服を買う余裕なんか無いから持ってる服を着てるだけだしさ・・」

「 あぁ、わかってる・・」

「 ていうかさぁ、"リー(小鳥)"ちゃんの事が嫌いだったら、言われなくてもとっくに出て行ってるしさ・・ 何でそんなさ、ちっこい事をいちいちいちいち気にするか、アタシにはわからんさ・・」

「 あぁ、わかってる・・」

「 わかってないっちことぉ!」

「 あぁ、わかってない・・」

「 ほうズラァ?」

「 おぉ、もう言わない・・」

「 ホントに?」

「 あぁ、早く帰ってこぉし・・」

「 うん 」

「 気をつけてこぉし・・」

「 うん 」
"葵"が出て行ってしまうと、静まり返ったアパートは無性に寂しく、

" ほとぼりが冷める頃 "

とは良く言うが、その寂しさに耐えられなくなる頃、決まって"小鳥"は電話を掛けた。

カァっと燃え上がった感情も、

( 事故でも起こしたら・・ )

( これっきりになったら・・ )

( "葵"が居ないこの部屋なんか・・ )

アレコレと心配が浮かんで来ると、独りの空間に居心地の良さはこれっぽっちも無かったのである。

「 出て行け~ 」

と突き放しては、

「 戻って来い 」

と引き寄せてを繰り返し、互いが異である事にいちいちムキになっていたのだが、

「 さっきはごめんね・・」

「 アタシも・・」

異として成り立つ肉体の交わりをすんなりと受け入れている矛盾に気付く事はなかった。



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