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小鳥(ことり)

Author:小鳥(ことり)
指差し指されの人生も、独りじゃ出来ない人の興。良も不良も時々に、白でも黒でも無いと知る。「人ではじまり、人に終わる」 ただそれだけの事。

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  • 26-5 驚きの勘違い ( 後編 )

「 1番台から2番台、3番台と上がり目に上がりまして、最終は310番台に至りますまで・・」

マイクパフォーマンスでアピールする時、これまでの"小鳥"にとって遊戯台は、

" 店に設置してある台 "

という感覚でしか無く、

「 優秀機優秀台を取り揃えましてぇ~ 」

などと語っていても、それは言うなれば受け売りで、そこにこもっていた感情と言えば、

( 間違えない様に・・ )

( 声が裏返らない様に・・ )

( 噛まない様に・・ )

その位のものでしかなかった。
しかし、客目に触れる事無く繰り広げられる舞台裏に参加して、ホールに設置してある一台一台は多くの手順と多くの労力、そして細心の注意が払われて形になっている事を知ると、愛着の様な新たな感情が芽生えていた。

「 いっぷくですよぉ~」

"甘党"マネージャーからお金を預かった"竹本"主任が自動販売機の前でこんな声を出すと、

" ぞろぞろ・・ "

まばらにもスタッフは集まり、

「 俺はこれで 」

「 じゃぁこれで」

「 ではこれで 」

" ポチッ、ガラコンッ・・ガラコンッ・・ "

「 では、おつかれさまです・・」

「 いただきまぁす 」

" プシュッ、ごくり・・ "

そこに参加している全員がホール内でジュースを飲んだりタバコを吸ったりして、揃って休憩を取るという普段では成しえない空間は、それだけで何かを育んだり修正したり、そして何かを明らかにしている様だった。

しばらくの談笑の後に、

「 主任・・ 残っている作業は?」

と"甘党"マネージャーが言葉を発し、

「 はい、後はポップと灰皿シールと清掃とデータチェックです・・」

"竹本"主任がハキハキと残作業を報告すると、

「 あ~それではぁ~、清掃と灰皿シールは早番でやりますから、女性スタッフにポップをやってもらって、男性はデータチェックを・・」

「「 はい 」」

"甘党"マネージャーは休憩の終わりを告げる様に指示を出した。

「 あ、それと"黒井(小鳥)"さんは・・」

( ドキドキ・・ )

「 ごくろうさまでした・・」

" ズコッ "

「 は、はい・・」

"小鳥"はデータチェックなる作業への参加は求められず、入れ替え作業の全貌を知るには及ばなかったが、

( 参加出来て良かった・・ )

そう思える収穫は十分にあり、明るい気分で帰り支度に取り掛かった。
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