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小鳥(ことり)

Author:小鳥(ことり)
指差し指されの人生も、独りじゃ出来ない人の興。良も不良も時々に、白でも黒でも無いと知る。「人ではじまり、人に終わる」 ただそれだけの事。

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  • 27-10 相談

「 あの、すみません・・」

「 ん?」

休憩から戻った"小鳥"が呼び止めたのは"砂糖"サブマネージャーで、何故に彼を選んだかと言えば、

( "甘党"マネージャーには言えねぇなぁ・・ )

直感的にそう思っていたからで、要するに性別のもたらす何かを嗅ぎ分けていたと言えばそうなる。
「 実はですね、お客様からコレを渡されたんですが・・」

右手に握り締めていたノート用紙を広げて見せると、

「 誰から?」

"砂糖"サブマネージャーは笑顔を見せていて、

「 2コースの常連のおばさんです・・」

と"小鳥"が言うと、

「 貰っておけば?」

「 えっ?」

「 記念にわざわざプレゼントしてくれたんだし、今更返しても気分が悪いと思うよ?」

「 はぁ・・ でも!」

「 大丈夫だよ、黙っておくから・・」

「 マジっすか?」

「 うんうん・・」

こんな見解を披露したのだった。

「 はい、了解っす 」

"小鳥"はその場を離れると、

" スタスタッ "

急ぎ足でマダムの所に向かい、

「 あのぉ、ありがとうございました 」

素直に礼を言った。

「 すごいでしょ!」

「 はい、初めて見たんでビックリしましたぁ・・」

「 うふふ・・」

少しでも多く稼ぎたいと思っていたこの時、

( "イー(葵)"ちゃんに渡したら喜ぶだろうなぁ・・ )

グレー掛かった状況下ではあったが、"小鳥"はそれを持ち帰り、

「 今日さぁ、金持ちのお客さんがコレをくれたんだぁ・・」

「 わっ、すごいじゃん!」

「 ほぉズラ? 俺もいきなりでビビッたけどさぁ、サブマネージャーが貰っとけって言ってくれたから・・」

「 ありがとう・・」

「 少しだけど生活費の足しにしてよ・・」

「 だけんさぁ、何かもったいなくて使えんらぁ・・」

「 ふふ、珍しいのは最初だけなんだからさ、パッと使っちゃいなよ・・」

「 うん、助かる 」

溜め息が目立つ暮らしの中で、この二千円札は束の間二人を笑顔に変えていた。
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