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人生とは(下書き)

18歳で地元を離れた黒井小鳥が様々な経験を重ねながら人生とは何かを導き出して行く生き様を描いた小説(下書き)

プロフィール

k.kaminari

Author:k.kaminari
腐らずに残るものの一つに文字がある。
腐らずに残せる場所の一つにネットがある。
最早私は時代の主たる所からは外れている訳で、時代遅れと称される枠組みの中で、こんな活動をしては自己満足に浸るに過ぎない。
ただひとつ、これは生きた事を後に示す手段として、子として夫として父として揺ぎ無い愛を受け、そしてそれを又注げた我が人生が何たるか、万事が感謝に還る事を漠然とながらに証明したいと願うわがままなのである。

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Infomation

  • 27-10 相談

「 あの、すみません・・」

「 ん?」

休憩から戻った"小鳥"が呼び止めたのは"砂糖"サブマネージャーで、何故に彼を選んだかと言えば、

( "甘党"マネージャーには言えねぇなぁ・・ )

直感的にそう思っていたからで、要するに性別のもたらす何かを嗅ぎ分けていたと言えばそうなる。
「 実はですね、お客様からコレを渡されたんですが・・」

右手に握り締めていたノート用紙を広げて見せると、

「 誰から?」

"砂糖"サブマネージャーは笑顔を見せていて、

「 2コースの常連のおばさんです・・」

と"小鳥"が言うと、

「 貰っておけば?」

「 えっ?」

「 記念にわざわざプレゼントしてくれたんだし、今更返しても気分が悪いと思うよ?」

「 はぁ・・ でも!」

「 大丈夫だよ、黙っておくから・・」

「 マジっすか?」

「 うんうん・・」

こんな見解を披露したのだった。

「 はい、了解っす 」

"小鳥"はその場を離れると、

" スタスタッ "

急ぎ足でマダムの所に向かい、

「 あのぉ、ありがとうございました 」

素直に礼を言った。

「 すごいでしょ!」

「 はい、初めて見たんでビックリしましたぁ・・」

「 うふふ・・」

少しでも多く稼ぎたいと思っていたこの時、

( "イー(葵)"ちゃんに渡したら喜ぶだろうなぁ・・ )

グレー掛かった状況下ではあったが、"小鳥"はそれを持ち帰り、

「 今日さぁ、金持ちのお客さんがコレをくれたんだぁ・・」

「 わっ、すごいじゃん!」

「 ほぉズラ? 俺もいきなりでビビッたけどさぁ、サブマネージャーが貰っとけって言ってくれたから・・」

「 ありがとう・・」

「 少しだけど生活費の足しにしてよ・・」

「 だけんさぁ、何かもったいなくて使えんらぁ・・」

「 ふふ、珍しいのは最初だけなんだからさ、パッと使っちゃいなよ・・」

「 うん、助かる 」

溜め息が目立つ暮らしの中で、この二千円札は束の間二人を笑顔に変えていた。
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