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人生とは(下書き)

18歳で地元を離れた黒井小鳥が様々な経験を重ねながら人生とは何かを導き出して行く生き様を描いた小説(下書き)

プロフィール

k.kaminari

Author:k.kaminari
腐らずに残るものの一つに文字がある。
腐らずに残せる場所の一つにネットがある。
最早私は時代の主たる所からは外れている訳で、時代遅れと称される枠組みの中で、こんな活動をしては自己満足に浸るに過ぎない。
ただひとつ、これは生きた事を後に示す手段として、子として夫として父として揺ぎ無い愛を受け、そしてそれを又注げた我が人生が何たるか、万事が感謝に還る事を漠然とながらに証明したいと願うわがままなのである。

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  • 29-9 酔い果てて尚・・

「 ただいまぁ・・」

・・・

台所で調理の音を奏でながら、

「 おかえり 」

と返す"葵"は居なくて、真っ暗に出迎えられる帰宅は久しぶりの一人暮らしに戻った様でも、その寂しさは大きかった。

電気も付けず、真っ直ぐに冷蔵庫を開けてビールを取り出した"小鳥"は、

" プシュッ "

あの日の"葵"の様に、

" ゴクゴクゴク・・ "

一本目を一気に流し込み、二本目を取り出した時にはそのままその場に座り込み、うな垂れて無口に日常を放棄するのだった。
空きっ腹に流し込んだアルコールが頭を揺らし始めると、

「 神様、どうかお願いします・・ "イー(葵)"ちゃんを助けちゃくれませんか?」

「 どうしてこんなに次々と・・ 真面目に生きてみたって良い事ねぇって信じられるかい?」

「 アイツが何かしたのかい?」

「 わからねぇから出て来てくれよ・・」

「 おぃ! おぃ! おいっ!」

「 やるなら俺にしろよ!」

無理に繕った明るさの後の反動かどうか、誰にも知られぬ空間で酒の力を借りて見えぬ相手にすがったりあおったりした挙句、

「 ちくしょう・・ ちくしょう・・ ちくしょう・・ ははっ・・ へっ! どうにも出来ねぇや・・ 糞が!」

自分の無力さを痛感すると、だらしなく砕けて潰れていた。

( ん? やべ!)

大の字で迎えた翌朝は、"葵"を見舞う使命感が真っ先に思考を占拠して、慌てて出社の準備に取り掛かったが、とにもかくにも、こんな酒の飲み方は"小鳥"にとって初めての事だった。


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