FC2ブログ
QLOOKアクセス解析

人生とは(下書き)

18歳で地元を離れた黒井小鳥が様々な経験を重ねながら人生とは何かを導き出して行く生き様を描いた小説(下書き)

プロフィール

k.kaminari

Author:k.kaminari
腐らずに残るものの一つに文字がある。
腐らずに残せる場所の一つにネットがある。
最早私は時代の主たる所からは外れている訳で、時代遅れと称される枠組みの中で、こんな活動をしては自己満足に浸るに過ぎない。
ただひとつ、これは生きた事を後に示す手段として、子として夫として父として揺ぎ無い愛を受け、そしてそれを又注げた我が人生が何たるか、万事が感謝に還る事を漠然とながらに証明したいと願うわがままなのである。

全記事表示リンク

ブログランキング



ブログランキング
にほんブログ村 小説ブログへ

Infomation

  • 30-6 痛点と怒点の相違

「 あのさぁ! 別に無理して一緒に居てくれなくたっていいっちことぉ!」

「 へっ?」

"葵"はいきなり怒り出し、その理由がわからなかった"小鳥"は、

「 いきなり何でぇ?」

「 わからんだけ!」

「 わからんさよぉ 」

「 馬鹿じゃん・・」

「 はぁ~~~?」

「 アタシだってねぇ!「 どうしたで"葵"・・ 今までで一番ブサイクな男じゃん!」 って友達に言われたって、「 ううん、"リー(小鳥)"ちゃんは性格がめっちゃ良いから顔じゃ無いってことぉ・・」 って一生懸命フォローしてるのにさぁ!」

「 えっ? ほんなこん言われてただけ?」

「 お父さんやお母さんにだって、「 普通は結納金があるもんだ・・」 って言われたけど、「 "リー(小鳥)"ちゃんは家出して色々あって、今じゃ親とも縁を切ってるし、それは諦めてくれ・・」 って、「 常識は無いけど一生懸命働いてくれるし・・」 って、いつだってかばってきた事なんか知らんら!」

「 マジで?」

「 ほうさよぉ! ほんなねぇ、どっから来たのかもわからん様な男に・・ こっちは一生懸命付いて行こうってしてるに・・」

「・・・」

「 天邪鬼だからって・・ アタシがかわいそうだからって・・ 仕方無く一緒に居るみたいな言い方してさぁ、同情で一緒に居てくれてるなら別れてくれて結構!」

「・・・」

" あなたの知らない世界 "

それはてっきり、あの世の話だと思い込んで来たが、

( 俺の知らない所でそんな話が・・ )

実はこの世にもあったのだと気付かされた瞬間だった。

" ガクン・・ "

元から頭がでかいだけに重力に逆らう事を止めれば、首をしなだれるのに苦労は無かった。

「 そんなつもりで言った訳じゃ無かったんだ・・ "イー(葵)"ちゃんに何があっても一緒に居たいと思ったっていう例えのつもりだったけど、嫌な思いさせちまったならごめん・・」

「・・・」

静かに謝った事が予想に反していたらしく、"葵"からそれ以上の口撃は無く、

「 ちっと先に寝るわ・・ ごめんね・・」

"小鳥"は許すも許さないも確かめず、静かに布団へと潜った。

確かに綺麗所の女性達に囲まれていた事で必要以上に格好付けていた事は否定出来ず、

「 どうだ? 俺すごいだろ?」

的な雰囲気もいやらしく零れてしまっていたのだろう。

しかしあの入院の時、"葵"が無事に退院して来るなんて予想が出来なかった中で、

( ずっと一緒にいたい・・ )

そう望んだ"小鳥"には、この日に向けての計算や飾りは無かった。

結果的にリュウマチでは無く、車椅子で生活する事も無かったが、そんな今だからこそ、振り返るあの時に対して少々の自己顕示があっても、それは許されて然るべきとも思えた。

であるから、己の主張をかざして真っ向から言い合っても良い場面でもあったのだが、実はこの時、意識を占拠したのは"葵"の友人や親が自分の知らない所で言っていたという言葉で、

( 俺って、そんな風に思われていたのか・・ )

"小鳥"は急所を突かれた様な妙な破壊力に打ちのめされていたのだった。



関連記事
スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿

   管理者にだけ表示を許可する