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人生とは(下書き)

18歳で地元を離れた黒井小鳥が様々な経験を重ねながら人生とは何かを導き出して行く生き様を描いた小説(下書き)

プロフィール

k.kaminari

Author:k.kaminari
腐らずに残るものの一つに文字がある。
腐らずに残せる場所の一つにネットがある。
最早私は時代の主たる所からは外れている訳で、時代遅れと称される枠組みの中で、こんな活動をしては自己満足に浸るに過ぎない。
ただひとつ、これは生きた事を後に示す手段として、子として夫として父として揺ぎ無い愛を受け、そしてそれを又注げた我が人生が何たるか、万事が感謝に還る事を漠然とながらに証明したいと願うわがままなのである。

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  • 31-4 極限

( たばこ・・ たばこ・・ )

たばこを購入せずに拾って吸う境地は、ある意味では新たな知恵を得た様で嬉しくもあったが、自宅の居間に戻ると、

" スパスパ・・ "

"葵"は真新しいたばこを欲するままに吸っていて、

( 何で俺ばかりが・・ )

"小鳥"の中で"葵"を思うはずの心は急激にその勢いを失っていった。
しかし日々の食事や掃除、通勤に使う車に関しては"葵"の存在無くしては成り立たなくなっていて、ましてや先刻の両家の顔合わせで実の親に恥辱を味わわせた後だけに、"キビヤマ"との共存の時の様に、

( もういいや・・ )

などと今の暮らしをご破算にする事は出来ず、"小鳥"は心に負荷を掛けながらその後の暮らしを続ける事になった。

するとそんな状況の中で、その後の休日の散歩で吸殻が見当たらずに、

「 はぁ~ 」

ため息をついてその場にしゃがみ込んだ"小鳥"の目に飛び込んで来たものは、

( ん?)

ネギだった。

桃畑が広がる一角には思えばこのネギがずっと植えられたままになっていて、ここで"小鳥"が思った事は、

( 誰も食わねぇんだな・・ もったいねぇ・・ )

そして追い詰められていた思考は、

( だったら俺が食ってやる・・ )

そんな所に行き着いていた。

周りを気にする事も無くネギに近寄った"小鳥"は、

" スボッ "

それを一掴み抜き取って自宅へと帰り、

「 "イー(葵)"ちゃん、これ・・ 」

と"葵"に見せた。

「 てっ、どうしたで・・ 」

「 ん? いやネギがずっと植えっ放しだからさ、もったいねぇから取って来たさ・・ 」

「 えっ? 」

「 いいからいいから、買えば金が掛かるら?」

「 う、うん、ほりゃぁ助かるけど・・」

「 ほうズラぁ・・」

吸殻に次いでネギを手に入れる事が出来てしまった手応えは大きく、これによって出る金を減らす事へと考え方を切り替えた"小鳥"は、更なる秘策を思い付き実行に移す事になった。

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