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小鳥(ことり)

Author:小鳥(ことり)
指差し指されの人生も、独りじゃ出来ない人の興。良も不良も時々に、白でも黒でも無いと知る。「人ではじまり、人に終わる」 ただそれだけの事。

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  • 31-5 恵みの恩恵

夕飯を終えると、

「 あのさぁ、ちっと一緒に付き合ってくれるけ?」

と"葵"に声を掛け、

「 えっ?どうしたで急に・・」

と戸惑いを見せる"葵"を、

「 まぁいいから、ちっと一緒に行くじゃん 」

「 なんでぇ、どこに行くで?」

「 いいから、行けばわかるから・・」

・・・

と半ば強引に連れ出した。
御坂の峠を登り始めた辺りで"葵"は、

「 もしかして"リー(小鳥)"ちゃん、河口湖に向かってるだけ?」

「 ん?、まぁそんなとこだよ・・」

「 っていうかさぁ、ガソリンがもったいないじゃん!」

明らかに不機嫌になっていたが、

「 あぁ、ほいでも着きゃぁわかるさ・・」

「 ・・・ 」

ある種の自信を抱えていた"小鳥"は、引き返す事無く御坂トンネルを抜けて峠を下り、

「 着いたよ・・」

「 えっ?」

河口湖畔まで数百メートル程手前の場所で車を止め、

「 ちっと待ってて 」

今一ピンと来ていない様子の"葵"を車に残して夜の暗みへと入った。

そして、しばらくして戻ると、

「 はい、これで食費が浮くら?」

その両手には、とうもろこしを抱えていた。

かつてトラックでこの辺りを頻繁に配達していた"小鳥"は、ここに広大なとうもろこし畑があるのを思い出し、食費が浮けば"葵"も喜ぶに違いないと思い込んでいたのである。
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