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小鳥(ことり)

Author:小鳥(ことり)
指差し指されの人生も、独りじゃ出来ない人の興。良も不良も時々に、白でも黒でも無いと知る。「人ではじまり、人に終わる」 ただそれだけの事。

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  • 32-5 奇怪な様

玄関を出て辺りを見回した"小鳥"は、二階建てのアパートの端に設けてある階段に向かって歩き出していた。

そこに"葵"が座り込んでいる可能性を感じたのである。

しかし、

( いねぇか・・ )

そして、駐車場の外灯が届かない暗がりを次々と探してはみたものの、

「 はぁ~ 」

結局アパートを一周してしまうと、的を絞った捜索に焦りを覚えた。
駐車場には変わらず車が止まったままで、そこに目を向けた"小鳥"はいっそ車で探しに行こうかとも思ったが、暗がりで身を潜めている"葵"が最有力な現実だと強く予想していた手前、車道から"葵"を捜索する決断は出来なかった。

そして、

「 一体どこにいっちまったんだよ・・ 」

投げやりに再び玄関を開けてアパートの中を覗き、"葵"の気配が無い事をそれ程驚く事も無く確認して振り返ったその時、

( ん?)

駐車場に止まる車の後ろに、横たわる人の足がはみ出しているのが見えたのだった。

「 "イー(葵)"ちゃん!」

咄嗟に"葵"の名を叫んで駆け寄った"小鳥"が目にしたものは、とても普通とは言えない"葵"の姿だった。
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