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小鳥(ことり)

Author:小鳥(ことり)
指差し指されの人生も、独りじゃ出来ない人の興。良も不良も時々に、白でも黒でも無いと知る。「人ではじまり、人に終わる」 ただそれだけの事。

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  • 33-1 向上の日々

"小鳥"が更正して尻に敷かれる旦那を安定させると"葵"の円形脱毛症は治り、そしてマイカーは二台に増えた。

これは社員として半年以上の就労を成す者から対象となるのだが、"小鳥"は年に二回の賞与を手にする様になり、それから昇給もあった為、"葵"からこんな提案をされたのである。

「 "リー(小鳥)"ちゃん、軽自動車ならガソリン代も浮くし、アタシもお母さんと買い物に行くのに困らんしさ、知り合いに頼んで安いの見付けて貰おうかと思うんだけど、どうで?」

「 えっ?」

「 だって、これからはボーナスもあるし、"リー(小鳥)"ちゃんががんばってくれてるから給料も増えてるし、毎月ローンで返せば軽自動車くらいなら維持出来るし・・」

「 あのさぁ、それでガソリン代が浮くなら、もしかして俺の小遣いも上がる?」

「 もちろんさよぉ~、3ナンバーで二往復するより全然安いだからさ、もしそうなれば毎月一万五千円はあげられるさよぉ~」

「 うそっ?」

「 うそじゃないっちことぉ~ 」

「 わかった!」

小遣いが3倍になると聞かされた"小鳥"の決断は早かった。
「 ほいだら、急いで軽自動車を探してもらうね?」

「 うん 」

そして間も無く、手動で窓を開け閉めするツードアタイプの薄っぺらい軽自動車が"小鳥"の通勤用として納車となったのである。

二十代の男として、正直"小鳥"は傍目を気にして抵抗を覚えたが、

( 散々心配掛けたしなぁ・・ )

それでも"葵"が母親を買い物に乗せて行くのに不都合が無くなると思えば、年頃の見栄や意地などは捨てるに時間は掛からなかった。

「 "リー(小鳥)"ちゃん、軽のガソリン代はお小遣いから出してね?」

「 うそ?」

「 まじ!」

「 は、はいよ・・ 」

新たなスタンスに対して、

( 本当に小遣いでまかなえるヅラか・・ )

少しばかりの不満とも不安とも言える感情を抱えながらも、確かに増えた数的なものに、生活が向上している手応えがあったのは事実で、"小鳥"の心も晴れ間を増やしていた。
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