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人生とは(下書き)

18歳で地元を離れた黒井小鳥が様々な経験を重ねながら人生とは何かを導き出して行く生き様を描いた小説(下書き)

プロフィール

k.kaminari

Author:k.kaminari
腐らずに残るものの一つに文字がある。
腐らずに残せる場所の一つにネットがある。
最早私は時代の主たる所からは外れている訳で、時代遅れと称される枠組みの中で、こんな活動をしては自己満足に浸るに過ぎない。
ただひとつ、これは生きた事を後に示す手段として、子として夫として父として揺ぎ無い愛を受け、そしてそれを又注げた我が人生が何たるか、万事が感謝に還る事を漠然とながらに証明したいと願うわがままなのである。

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  • 33-1 向上の日々

"小鳥"が尻に敷かれる旦那にすっかり落ち着き、"葵"の円形脱毛症も無事に治った頃、黒井家のマイカーは二台に増えていた。

これは社員として半年以上の就労を成す者が対象となるのだが、"小鳥"は年に二回の賞与を手にする様になり、それから幾らかの昇給もあった為、

「 "リー(小鳥)"ちゃん、軽自動車ならガソリン代も浮くし、アタシもお母さんと買い物に行くのに困らんしさ、知り合いに頼んで安いの見付けて貰おうかと思うんだけど、どうで?」

"葵"からこんな提案をされた事による物だった。

「 えっ?」

「 だって、これからはボーナスもあるし、"リー(小鳥)"ちゃんががんばってくれてるから給料も増えてるし、毎月ローンで返せば軽自動車くらいなら維持出来るし・・」

「 あのさぁ、それでガソリン代が浮くなら、もしかして俺の小遣いも上がる?」

「 もちろんさよぉ~、3ナンバーで二往復するより全然安いだからさ、もしそうなれば毎月一万五千円はあげられるさよぉ~」

「 うそっ?」

「 うそじゃないっちことぉ~ 」

「 わかった!」

小遣いが3倍になると聞かされた"小鳥"の決断は早かった。
「 ほいだら、急いで軽自動車を探してもらうね?」

「 うん 」

そして間も無く、窓の開閉が手動でツードアタイプの型遅れの軽自動車ではあったが、れっきとした二代目のマイカーが"小鳥"の通勤用として納車となったのである。

二十代の男として、正直"小鳥"は傍目を気にして抵抗を覚えたが、

( お母ちゃんには散々心配掛けたしなぁ・・ )

これで"葵"が気兼ね無く母親を買い物に乗せて行けるのだと思えば、年頃の見栄や意地などは捨てるのに時間は掛からなかった。

「 "リー(小鳥)"ちゃん、軽のガソリン代はお小遣いから出してね?」

「 うそ?」

「 まじ!」

「 は、はいよ・・ 」

新たな出費のスタンスに、

( 本当に小遣いでまかなえるズラか・・ )

と思いながらも、数的には増えた小遣いに生活向上の手応えを覚えた"小鳥"の心は晴れ間を増やしていた。
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