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人生とは(下書き)

18歳で地元を離れた黒井小鳥が様々な経験を重ねながら人生とは何かを導き出して行く生き様を描いた小説(下書き)

プロフィール

k.kaminari

Author:k.kaminari
腐らずに残るものの一つに文字がある。
腐らずに残せる場所の一つにネットがある。
最早私は時代の主たる所からは外れている訳で、時代遅れと称される枠組みの中で、こんな活動をしては自己満足に浸るに過ぎない。
ただひとつ、これは生きた事を後に示す手段として、子として夫として父として揺ぎ無い愛を受け、そしてそれを又注げた我が人生が何たるか、万事が感謝に還る事を漠然とながらに証明したいと願うわがままなのである。

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  • 33-7 付随する男との出会い

その後の"ロン"は、月に数回"小鳥"宅を訪れる様になり、

「 これから長野の先生の所まで絵を取りに行くからよ・・」

「 ちっとこっちの兄弟分に会いに来たからよ・・」

「 置屋のお父ちゃんに呼ばれてよ・・」

「 相談役でな・・」

その都度主たる理由は様々だったが、何にせよ近くまで来たからには、

「 二人に顔を見せない訳にはいかねぇからよ・・」

これがお決まりの台詞だった。
誰かに送り迎えをさせているらしく、ふらっと一人で来るものの、帰る時には、

「 おぅ!俺だ、そろそろ帰るから着いたら連絡よこせ!」

そんな電話を掛けていた。

それを"葵"は気に掛けていた様で、

「 ねぇ"ロン"ちゃん、"ロン"ちゃんがここにいる間、その人はどこで何をしてるで?」

ある時、悠然と酒を飲む"ロン"にこんな質問をした。

「 ん?アイツか?あれは俺と下の名前が一緒でよ・・ いい歳こいてどうにもならんから俺の運転手させてんだけどよ、一応こっちのトラック会社で専務やってんだ・・」

「 へぇ、すごいじゃん!」

「 馬鹿!ただ肩書き着いてるだけで実際は何もしてねぇよ・・」

「 じゃぁ"ロン"ちゃんが連絡するまでどっかで待ってるだけ?」

「 あぁ、パチンコでもしてんじゃねぇか?がははは・・」

「 ほいだらここに呼んでやれし・・」

母親譲りとも言える気配りを"葵"が見せると、

「 いやいや、アイツは汚ぇからここに上げる訳にはいかねぇよ・・」

「 何を言ってるでぇ、かわいそうじゃん!どうせろくなもん食っちゃいんだから、ここで一緒に飯だけでも食わせろし・・」

「 おいっ、本当に良いだか?」

「 いいさよ・・」

"ロン"はしぶしぶその男に電話を掛けてこう言った。

「 おぅ、お前今どこだよ?、あぁほぅか、あのなぁ、"葵"がお前に飯を食わしてくれるっていうからなぁ、俺は嫌なんだけど仕方がねぇからすぐに来いよ・・」

すると、どこか近くで待機していたらしく、

" ピンポ~ン "

ほんの二三分程の後にその男は現れたのだった。


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