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小鳥(ことり)

Author:小鳥(ことり)
指差し指されの人生も、独りじゃ出来ない人の興。良も不良も時々に、白でも黒でも無いと知る。「人ではじまり、人に終わる」 ただそれだけの事。

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  • 33-7 付随する男との出会い

その後の"ロン"は、週に一度か二度、"小鳥"宅を訪れる様になり、

「 これから長野の先生の所まで絵を取りに行くからよ・・」

「 ちっとこっちの兄弟分に会いに来たからよ・・」

「 置屋のお父ちゃんに呼ばれてよ・・」

「 相談役でな・・」

その都度主たる理由は様々だったが、何にせよ近くまで来たからには、

「 二人に顔を見せない訳にはいかねぇからよ・・」

これがお決まりの台詞だった。
誰かに送り迎えをさせているらしく、ふらっと一人で来るものの、帰る時には、

「 おぅ!俺だ、そろそろ帰るから着いたら連絡よこせ!」

そんな電話を掛けていた。

それを"葵"は気に掛けていたようで、

「 ねぇ"ロン"ちゃん、"ロン"ちゃんがここにいる間、その人はどこで何をしてるで?」

ある時、悠然と酒を飲む"ロン"にこんな質問をした。

「 ん?アイツか?あれはよぉ、どうしようもねぇ奴なんだけどよ、俺と下の名前が一緒でよ・・ いい歳こいてどうにもならんから、俺の運転手させてんだけどよ、一応こっちのトラック会社で専務やってんだ・・」

「 へぇ、すごいじゃん!」

「 馬鹿!ただ肩書き着いてるだけで実際は何もしてねぇよ・・」

「 じゃぁ"ロン"ちゃんが連絡するまでどっかで待ってるだけ?」

「 あぁ、パチンコでもしてんじゃねぇか?がははは・・」

「 ほいだらここに呼んでやれし・・」

母親譲りとも言える気配りを"葵"が見せると、

「 いやいや、アイツは汚ぇからここに上げる訳にはいかねぇよ・・」

「 何を言ってるでぇ、かわいそうじゃん!どうせろくなもん食っちゃいんだから、ここで一緒に飯だけでも食わせろし・・」

「 おいっ、本当に良いだか?」

「 いいさよ・・」

そして、

「 おぅ、お前今どこだよ?、あぁほぅか、あのなぁ、"葵"がお前に飯を食わしてくれるっていうからなぁ、俺は嫌なんだけど仕方がねぇからすぐに来いよ・・」

"ロン"はその男に電話を掛けてこう言い、

" ピンポ~ン "

すると、ほんの二三分程の後にその男は現れたのだった。


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